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2018.05.07 海上で470のラダーが何らかの事情でなくなり走行不可能になった場合の対処方法

海上で470のラダーが何らかの事情でなくなり走行不可能になった場合の対処方法

春インカレの第1レースでラダー取付部分の※ピントル
の上下破損によりラダーが外れ、走行不可能になり
ました。

※ピントル
(pintles:トランサムにつけられた舵の軸になる金具)

その際、その場で試行錯誤した結果を連絡します。

海上でピントルが上下とも破損して、ラダーの取付が
できなくなった場合、470はラダーがないため方向
を調整できず、レスキューで470を曳航することは
できません。
また、ピントルではなく、ラダーが折れた場合も同様
となります。

470にラダーがなく走行不可能になったときは、
レスキューを470の横につけ、470のマストと
レスキューのバウ側の固い取っ手をロープで固定し
ます。
また、もう一か所、470のトラベラーあたりと
レスキューのスタン側の固い取っ手をロープで固定
します。
レスキューと470は密接させることが重要です。

レスキューの操船としては、ある程度速度を出すと
安定して470を横付けにしたまま、レスキューを
操船することができます。

最初は、レスキューに470を横付けについて
レスキューから手でもって行こうとしましたが、
風、波があり470が暴れて手を挟みそうになったの
で辞めました。
風、波がなく短距離なら可能ですが。。。

ハーバーについたらレスキュー、470を桟橋に
つけて、470をマストに取り付けたロープで
桟橋伝いにスロープまで引っ張っていけば470
を着艇させることができます。

海の上ではとっさに判断しなければならないので
最善の方法をその場のメンバーで考える必要があり
ます。

最後に、どんな状況であっても470だけで海上練習
はしないでください。
必ずレスキューを出してください。

(OB 町田)